2025.04.8 人間心理の深層
SNS疲れをしている人に贈るバナナと承認欲求の深い関係

■ それ、バナナを追いかけてるだけかも?
「SNSに疲れた」「誰かの投稿を見るたびに、なんだか虚しくなる」
そんな感覚を覚えたことはありませんか?
でもそれ、あなたが“バナナを追いかけすぎている猿”になってしまっているサインかもしれません。
今回はちょっとユーモアを交えながら、人間の深層心理とSNS依存の関係を紐解いていきましょう。
■ 第1章:オマキザルと風俗のはじまり
ある大学の有名な実験で、20〜30頭のオマキザル(カプチンモンキー)に「トークン(擬似貨幣)」を教え、バナナと交換できる仕組みを与えました。
最初はごく単純なやりとりでしたが、猿たちはすぐに「貨幣の力」に目覚めていきました。そして、ある日衝撃的な行動が観察されます。
あるオス猿が、トークンをメス猿に渡し、その直後に交尾が行われた。
つまり猿の世界に、「貨幣による性の取引」が生まれた瞬間だったのです。
それまで群れの中では、交尾は“力のあるボス猿”の特権でした。ところが、「トークン(=資本)」を持つことで、別の価値基準が生まれたのです。
この出来事は、後に「風俗の起源は猿にあった」という冗談交じりの真面目な論考として、多くの人に語られるようになりました。
■ 第2章:SNSは現代のジャングル
このオマキザルの行動、ちょっと笑ってしまうかもしれませんが――実は私たち人間も、本質的には大差ありません。
SNSで「いいね」をもらった時、私たちは脳内でドーパミンという快楽物質を分泌します。これが「快感」や「幸福感」を生み、再び「もっと投稿したい」「もっと反応がほしい」というサイクルに入っていきます。
つまり、「いいね」は現代のバナナなのです。
フォロワー数=群れの中での序列。コメント数=注目の証。
まさに、私たちはデジタルのジャングルで、日々“価値ある猿”でいようと必死にバナナを集めているのです。
そのうち、
- 誰かの成功投稿に落ち込んだり
- 反応が少ない自分に自己嫌悪したり
- SNSを見ないと不安になる
こんな状態に陥ってしまうことも。
■ 第3章:でも、人間には理性がある
猿と同じく“承認欲求”を抱える私たちですが、決定的な違いがあります。
それは「自分を俯瞰できる知性」と「欲望に対して距離を取る理性」です。
「私、なんでこんなに“いいね”に振り回されてるんだろう?」と気づいた時点で、あなたはすでに“ただの猿”ではないのです。
SNSから少し距離を置く時間を作ったり、反応を気にしない投稿を試してみるだけでも、心は少し軽くなります。
そして、本当に自分を受け入れてくれる人とのつながりや、自分自身の価値を見つめ直すことができたら……
バナナがなくても、ちゃんと満たされる人生が見えてくるはずです。
■ おわりに
あなたはバナナのために生きているわけじゃありません。
でも、バナナを欲しがる自分を笑って受け入れることができたなら、それこそが人間という“進化した猿”の証です。
どうかSNSの海で溺れそうになったときは、バナナの話を思い出してください。笑えて、でもちょっと自分を取り戻せる――そんなユーモアを、あなたに。