• カテゴリ

  • キーワードで探す

遺体修復士の備忘録

2025.04.9 カルテに書けない事件簿

【実録】それ、飲むやつじゃありません!〜入れ歯とお湯のみの悲劇〜

それは私が外科病棟勤務中に遭遇した、できれば思い出したくない…けれど忘れられないエピソード。

主役は、総入れ歯の高齢女性患者さん。
入れ歯ケアも自分でしっかりされる、しっかり者の方でした。


お湯のみに入れ歯を“つけておく”文化

昔ながらの入院風景ではよく見られたもの――
お湯のみにお湯を張り、その中に入れ歯をちゃぽん。

「ああ、今日も丁寧に洗ってるな〜」なんてほのぼのしながら、業務に戻る私。

そして数分後――


まさかの展開「ごくごくっ」

ふと見ると、ご婦人がそのお湯のみを持ち上げ……

「ん〜、あったかいねぇ〜♪」
ごくごくごく……

ひぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!😱

えっ!?それ、**さっきまで入れ歯が浸かってたやつですよ!?!?**


「おいしゅうございます」は想定外

さらに追い討ちをかけるように、

「なんだか口当たりがよくてね〜、おいしゅうございます♪」

いやいやいやいや、ちょっと待って!
茶渋のように溶け出した入れ歯の…その……うん、もう言えない……

……看護師の心の声:「それだけは飲まんといてぇぇぇ!!!」


まとめ|現場は、今日も未知との遭遇

入れ歯もお湯のみも、正しい使い方をしていたはずなのに――
その境界線が“ふとした瞬間”に崩れたとき、こういう事件が起きる。

患者さんにとっては「自然」でも、医療者には「衝撃」。

思わず叫びたくなること、あります。
それ、飲むやつじゃありません……!