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遺体修復士の備忘録

2023.08.17 グリーフ関連のコラム

2025年版最新 介護士によるエンゼルケアについて

近年の介護施設における看取りの変化

こんにちは、遺体感染管理士のエンゼル佐藤です。
近年、介護施設でも「看取り」を行う施設が増えてきました。かつては、終末期を迎えた入居者は病院へ移送されることが一般的でしたが、現在では病床不足の問題から、施設で最期を迎えるケースが増えています。この変化により、介護士が行うエンゼルケア(死後処置)に関する問題も浮上しています。

介護士によるエンゼルケアの課題

エンゼルケアは医療行為ではないものの、一定の知識や技術が求められます。特に、カテーテルや点滴針の抜去は医療行為に該当し、現行の法律では介護士が行うべきではありません。誤った処置を行うと、遺体損壊にあたる可能性もあり、法的リスクが伴います。

介護士に認められている医療行為

現在、介護士に認められている医療行為には以下のようなものがあります。

介護士が行える行為(無資格で可能)

  • バイタルチェック(血圧・体温・脈拍測定など)
  • 爪切り
  • 座薬の挿入
  • 内服薬の介助

研修を受けた介護士(2016年1月以降の資格取得者)

  • 喀痰吸引
  • 経管栄養

上記以外の医療行為は、介護士には認められていません。今後、介護士の業務範囲が拡大する可能性もありますが、それには適切な研修や法改正が必要です。

介護士の業務範囲と法的リスク

介護施設での業務を遂行する際には、法律を正しく理解し、違法行為に巻き込まれないよう注意が必要です。介護士が医療行為を求められた場合は、施設責任者に相談し、コンプライアンスや雇用契約を確認しましょう。法律違反は「知らなかった」では済まされません。

最新の終末期ケアと学びの重要性

終末期ケアの知識は日々進化しています。私は2022年に舅を看取りましたが、その際に「終末期ケア専門士」の資格を取得し、最新のケアを学びました。医療の進歩は目覚ましく、かつての常識が非常識になることもあります。

「もう年だから」「今更勉強しても…」と思うこともあるかもしれませんが、介護や医療に携わる人は、常に最新の情報を学ぶことが大切です。知識が更新されることで、より良いケアを提供できるようになります。

まとめ

  • 介護施設での看取りが増加し、エンゼルケアの重要性が高まっている。
  • 介護士に認められている医療行為には限りがあり、法律を守ることが重要。
  • 業務範囲を超えた行為を求められた場合は、施設責任者やコンプライアンスを確認する。
  • 介護や終末期ケアの知識は日々進化するため、常に最新の情報を学ぶことが大切。

介護業界は大きな変革期を迎えています。時代の流れに乗り、正しい知識を持ち続けることが、自分自身と利用者を守ることにつながります。今後の法改正や制度の変化にも注目しながら、より良い介護を提供していきましょう。