佐渡ヶ島での葬儀事情について

2019.11.1 コラム

こんにちは、死化粧師(しげしょうし)のエンゼル佐藤です。
今回は離島でのお葬式事情について、取材をしてきたのでお知らせしますね。
なお、2019年9月時点での情報です、今後は変わる事もあるかも知れません。
ご了承ください。

佐渡ヶ島は骨葬が主流

離島であり、佐渡ヶ島へ渡るには一般的には船しかありません。
佐渡には空港がありますが、滑走路の長さがセスナやプライベートジェット機がやっと着陸できるくらいしか無く
2014年3月31日より、体制整備のために無期限の運休になっています。
おそらく自衛隊や緊急時の離着陸のみで、民間レベルでの使用はありません。
実質は船でしか渡れないのです。

平時でジェットホイルで約1時間、フェリーでは2時間掛かる工程です。

台風などで海が荒れれば渡る事は不可能になります。
一度、海が荒れると落ち着くのに数日掛かる事もあるとの事です。

島に住む人にすれば、一度島から出てしまうと帰れない事も想定しているのです。

なので、島の住民に死者が出るとまずは『火葬』が先になります。

今はドライアイスでの冷却技術も進んではいますが、まずは火葬してしまうそうです。
人が亡くなると、墓地埋葬法では24時間が経過しないと火葬許可はおりません。
(一類分類の感染症の場合は24時間以内でも、許可がでます)

流れ的にはまず、遺体が傷まないうちに火葬して、それからお通夜・告別式の流れです。
つまり、お骨での葬儀ですね。
葬儀屋さんはよく『骨葬』『生葬』って業界用語でいいます。
生葬て遺体があっての話ですね。

仏さんの顔を見れない葬儀

これは意外とそういう習慣が無いとキツイ事です。
最後のお別れに故人の顔を見ないのは、自分が経験して
その人の『死』をなかなか昇華(しょうか)できずに後々まで結構辛いものです。
どんな形であれ、最後の状態を確認する行為は大切な事になります。

出来れば見て『安堵』する姿が望ましいと思います。
生前により近い顔・表情は大切だと思います。

私の身の回りでも最後の顔が『残念』な状態な話をよく聞きます。

顔色が悪い・口が開いている・目が開いているなど。
穏やかには程遠い表情は見ていても辛いものがあります。
それらが『死』を過剰に怖れる事にも繋がります。
故人の顔はその人の最後の集大成でもあるのです。

『ああいう風にはなりたくない』

そんな仏様を見た方から、生前相談を受ける事もあります。

『みっともないのは嫌だ』
『綺麗に凛々しい顔でいたい』
『口が開いているなんて、見ていて気持ちが悪い』
『目が閉じないなんて怖い!』

この思いは万国共通の様です。

私の師匠から中国に死化粧の技術指導に行った際の話と写真を見せて貰った事があります。

中国では日本以上に葬儀とお別れを尊重するそうです。
故人を洗い清め(ここは推奨しがたい)
顔を整え、口が開かぬ様に顎の下に竹の筒のスペーサーをかませるそうです。
写真で見るとちょっと痛々しいですね。
でも、見ていてとても穏やかなお顔でした。

故人の尊厳を醸し出すには素晴らしい考えだと思います。

過去に葬儀を重んじた日本にもそんな意識はあったのです。
しかし、近年の不景気と価値観の相違でその意識が薄れた気がします。

まとめ

離島で腐敗を心配する事で、火葬が前提での葬儀でも
どうしてもお顔を見てお別れをしたい場合
現在ではドライアイステクニックで1週間は維持管理が可能になりました。

お身内が海外にいて、直ぐに帰国できなかった為に
葬儀を一週間先に伸ばし、ご遺体を早期納棺して維持管理した実績が当方にはあります。
エンバーミングも要りません。

ずっとご出棺までお顔を見て過ごせます。

奥様を看取ったご主人は
『ゆっくりお別れする時間が持てました、
闘病と看護でお互いにこんな時間は持てませんでした。良い別れになりました』

死後三日に帰国してお母さまのお顔を見たご子息は
『こんな穏やかな美しい母を初めて見ました。この状態でいるのが驚きでした!』
このご子息は東大の医学部出身でフランスで開業医をされています。
日本の死化粧とドライアイステクニックにいたく驚愕されていました。

お母さまのお顔の写真を記録に何枚も写しておられました。

『美しさもさることながら、この状態の維持に驚いています凄い事ですね』
良いご葬儀になったと、後日担当者から伝言を受けました。

もし、そんな状況がおありでしたらご相談くださいね。
きっとお力になります。

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