2019.11.1 葬儀
離島での葬儀事情 西表島の場合
こんにちは、遺体感染管理士のエンゼル佐藤です。
前回は佐渡ヶ島での葬儀事情でしたが今回は、沖縄県西表島へ取材に行きましたので
こちらに記載しますね。
ところ変われば、葬儀事情も変わります。
西表島には火葬場が無い!
行って驚きました。
西表島には火葬場が無いのです。
面積こそ石垣島に匹敵しますが、人口は約2,200名ほど。
島の面積の90%は未開の保護区になっています。
昔は土葬とか野焼き火葬で補ったそうですが
現在は埋火葬法により、遺体を火葬場のある石垣島に運んで火葬するそうです。
琉球文化には独特の流れがあり西表島にもそんな風習があります。
死者が出ると独特のお弔いがあるそうですが
それは島外の者には見せないし教えてはくれません。
とても神聖で部外者には触れる事ができない神事なのです。
それが済むと、石垣島で火葬のち納骨になるそうです。
沖縄の古いお墓には『亀甲墓(かめこうはか)』と呼ばれる大きなお墓があります。
これは琉球王朝の王族の墳墓が始まりになります。
この大きなお墓に一族が全て埋葬されるのです。
昔は棺ごとお墓に入れて、後年にその遺骨を海で洗う『洗骨』を行い壺に収めたそうですが
感染症の問題もあり、厚労省からの指導が入り墓地埋葬法に基づき
いまは火葬が100%だそうです。
石垣島の宗教は檀家が無い!
宗教は普通に仏教からキリスト教まであるそうですが
石垣島で聞いた話では宗教によるいわゆる『檀家』制度は無いそうです。
葬儀を何宗でやるかは、葬儀屋さんに依頼すれは手配してくれるそうです。
Amazonに宅配坊主を頼む感覚ですかね?
このあたりの感覚はやはり独特ですね。
西表島の運動会の景品は子ヤギ・・・(;’∀’)
ちょうど、取材した時期が秋の運動会シーズン。
島にある学校でも運動家の準備がされていました。
島内を案内してくれたバスの運転手さんいわく
『かけっこの景品は子ヤギなんだわ』
『え!子ヤギ?』
『一等賞になると貰えるのよ』
『ヤギを貰ってどうするんです?』
『うん、家族で可愛がって育てて一年後には潰してヤギ汁にするんだ。旨いよ?』
『、、、、ヤギ汁。(;’∀’)』
島の食堂のメニューにはあったけど、チャレンジはしなかった。
食べる事はご供養ですけどね。
牛祭りの景品は牛一頭!
西表島は酪農が盛んです。
島の主な収入源になります。
農業はサトウキビの生産と酪農は主に子牛の繁殖になります。
年に一度、牛祭りって神事があって景品が牛一頭!
たまに観光客があてて騒ぎに発展!
そんなもん、当ててどうすんのよ~(;’∀’)
本土で『松坂牛』とか『神戸牛』とかのブランド牛の大元は実はここ。
西表島や他の離島で育った子牛を本土に出荷して育てると立派なブランド牛になるんです。
沖縄は実は牛肉料理って多いんですよ。
特にステーキは酒飲みの〆に食べるそうな。
本土でいう〆のラーメン感覚?
にしてもカロリーが半端ないね。
本土には『いきなりステーキ』ってあるけど
沖縄には『やっぱりステーキ』ってあるのよ。
こちらは美味しかったよ?
まとめ
離島での葬儀事情シリーズ。
いかがでした?
また、別の場所に行きましたら取材報告しますね。
もし、変わった葬儀事情とかのお話がありましたら
お聞かせください。
取材に伺います。