2022.01.26 筆者が体験した怖い話
ペースメーカーで、火葬炉が粉玉砕大爆発!?

【遺復元士が語る】ペースメーカーは本当に「大爆発」するのか?火葬炉の裏側から見た真実と…本当に起きた大爆発事件
こんにちは、遺体修復士のエンゼル佐藤です。
「火葬中にペースメーカーが爆発して、炉が吹き飛んだ!」
「覗き窓が破壊されて、中から黒煙が…!」
……そんな話、どこかで耳にしたことありませんか?
実はこれ、火葬業界の都市伝説といっても過言ではありません。
確かに、ペースメーカーは爆発します。でも――「大爆発」って言うほどのものなのか?
今回は、火葬炉の裏側にいた私が見てきた「本当の話」と、一度だけ本当に起きた“大爆発事件”について語っていきましょう。
◆ ペースメーカーは爆発する?その正体と実際の音
ペースメーカーにはリチウム電池が使われており、高温になるとガスが発生して膨張し、破裂します。
でも、皆さん。竹を焚火に入れたときの「ボンッ!」という音、あれを思い浮かべてください。
派手な音だけど、火葬炉が吹っ飛ぶほどじゃない。それが、現実です。
YouTubeで「ボタン電池 爆発 実験」と検索しても、実験映像がたくさん出てきますので、興味があれば確認してみてください。
私が働いていた火葬場でも、ペースメーカーの音を実際に何度も聞いています。
でも、火葬炉が壊れたことは一度もありません。
◆ 都市伝説が一人歩きする理由
「炉が破壊された」「お骨が粉砕された」――
そういう話の大半は、誰かから聞いた“伝聞”や“誇張された話”ばかりです。
確かに、ペースメーカーが登場し始めた昭和後期、古い火葬炉では知らずに事故が起きたかもしれません。
しかし現在では、事前申告と安全対策マニュアルが徹底されており、事故はほぼゼロに近いのです。
ちなみに私の職場では、ペースメーカーの申告があった場合、火葬炉の覗き窓は「ボンッ!」と音が鳴るまで見ないというルールがありました。
……手持ち花火の筒を覗かない、あれと一緒ですね。
◆ それでも「本当に」起きた大爆発事件
実は、一度だけ火葬炉が大爆発した事件に立ち会ったことがあります。
その原因は――ペースメーカーではありませんでした。
それは、ある故人の火葬中のこと。
故人は大のお酒好きだったそうで、棺の足元に奥様がこっそりと「一升瓶を2本」入れてしまったのです。
もちろん、火葬場のルールでは副葬品として瓶や液体物は禁止。
でも、その気持ちは分からなくもありません……
ところが、火葬中に気化したアルコールに引火。
ドーンッ!!
火葬炉の覗き窓が吹き飛び、黒煙が立ち上り、炉内の壁や台座の修繕が必要になるほどのガチの大爆発が発生しました。
……香ばしい、どこかフルーティな香りと共に。
◆ 火葬場の裏話。ちょっと笑えるトラブルも
火葬炉の足元は火力が弱めに設計されています。
そのため、スイカ・メロン・かぼちゃなどの副葬品が“生焼け”で出てくることも。
もちろん、そのような遺品は火葬担当者が責任を持って焼却炉で処分しますが、たまに笑い話として語られることもあります。
◆ 結論:ペースメーカーの爆発は「ある」けど「大爆発」ではない
「ペースメーカーが大爆発するから火葬炉が壊れる」
そんな話が本当だったら、日本中の火葬場は毎日が爆発祭りですよね。
事実は、ちょっと地味だけど、確かなものです。
そして、それが一番大切なんです。
……まあ、たまには爆発するかもしれませんが、それはまた別の話。
🔥まとめ
都市伝説よりも現場の声を信じて!
ペースメーカーは破裂するが、大爆発はしない
一升瓶やガスライターなどの禁止副葬品が爆発の主な原因
火葬炉は安全設計されており、事故のほとんどはヒューマンエラー