2022.02.14 終焉の場での豆知識
2025年版最新 エンゼルメイク(死化粧)の注意点

こんにちは、遺体修復士のエンゼル佐藤です。
今回は、亡くなった方への「エンゼルメイク(死化粧)」について、わかりやすく解説いたします。
ご遺体は、生きている人とは異なる状態になります。この違いを理解することで、故人をより美しく整えるケアが可能になります。
ご遺体は“生もの”です。腐敗はすぐに始まります
人が亡くなると、**自己融解(オートリシス)**という現象が始まり、腐敗の第一歩となります。
例えば、新鮮なマグロのお刺身を常温に置くと、赤黒く変色して美味しそうに見えなくなりますよね? ご遺体も同じく**「生もの」**なので、常温では腐敗が進行します。
そのため、ご遺体の状態を保つには本来冷蔵が必要です。一度腐敗が進むと元には戻せないため、適切なケアが重要になります。
ご遺体の変色は“緑”から始まる
腐敗が進行すると、皮膚が変色し始めます。特に目の周りなどに緑色が現れることがあります。
生きている人の肌が緑色になることはありませんが、ご遺体は死後の変化により色が変わります。すべてのご遺体が必ず緑色になるわけではありませんが、初期の変色として緑が現れることを理解しておきましょう。
生きている人向けの化粧品はNG!
ご遺体には、油分や水分が分泌されません。そのため、生きている人向けの化粧品を使うと、化粧崩れや皮膚の劣化を引き起こしてしまいます。
病院で死化粧が施されることがありますが、通常は生体用(生きている人向け)のファンデーションが使われるため、ご遺体には適していません。私自身も元・看護師ですが、死後変化について学ぶ機会はほとんどありませんでした。
粉ファンデーションは避けるべき理由
粉状のパウダーファンデーションには、水分や油分を吸い取る性質があります。
ご遺体は死後、どんどん乾燥していくため、粉ファンデを使うとさらに乾燥が進み、ひび割れや化粧崩れの原因になります。
実際、髭を剃った男性のご遺体では、翌日に「髭が伸びたように見える」ほど皮膚が縮むこともあります。
乾燥が進むと、再メイクも難しくなり、生前使用していた化粧品が合わなくなるケースも多いです。
エンゼルメイクの基本は「保湿」
ご遺体のメイクをする前に、まずは保湿が最優先です。
おすすめの方法は、
- 油分の多い保湿クリームを下地に使用する
- リキッドファンデーションやクッションファンデーションを使う
また、手軽にできる方法として、**市販のフェイスマスク(パック)**の使用も効果的です。コンビニやドラッグストアで手に入るため、簡単に取り入れられます。
ご遺族にも喜ばれる保湿ケア
最近では、ご遺体のケアとしてフェイスマスクを使うことが増えています。
特に高齢の女性の場合、ご遺族から「リラックスしているみたい」「気持ちよさそう」と好評をいただくことが多いです。
ただし、ご家族以外が行う場合は必ず遺族の許可を得てから行いましょう。たとえ良いことでも、無断で行うのはNGです。
高齢の女性のメイクには注意!
施設や病院で亡くなった高齢の女性に、濃いメイクを施されることがあります。
しかし、生前に濃い化粧をしていなかった方に対して、過剰なメイクをするとご遺族が違和感を覚えることもあります。
また、死後すぐにフルメイクをしてしまうと、葬儀までの間に化粧崩れが起こるリスクもあります。地域や季節によっては、お通夜や本葬まで1週間以上かかるケースもあるため、まずは保湿にとどめるのが無難です。
「メイク=美しく装う」ことですが、行き過ぎたメイクは故人の面影を変えてしまうことも。実際に「うちの婆さんが花魁(おいらん)になってしまった!」とご遺族からクレームを受けたケースもありました。
まとめ:エンゼルメイクのポイント
- まずは保湿を徹底する
- 粉状のファンデーションは使用しない
- 油分の多い化粧品を使う
- 主観でメイクせず、故人の自然な姿を大切にする
- 遺族の許可を必ず得る
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**「びきまえ」**というシリーズで、東京23区で葬祭業を営む4人の“S”のつく社長さんたちが、葬儀にまつわるエピソードを語る興味深い内容となっています。
今回のゲスト「J原さん」は、なんと私の師匠です!
ぜひチェックしてみてくださいね。
エンゼルメイクについて、少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!