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遺体修復士の備忘録

2019.12.3 終焉の場での豆知識

「I’ll be back(戻ってくる)」骨は火葬で完全に消えるのか?

こんにちは、遺体感染管理士のエンゼル佐藤です。
火葬にまつわる驚きの事実をご存知ですか?

「骨って火葬すると粉になるの?」

こんな疑問を、実際に火葬場の職員さんに聞いてみたことがあります。その答えは意外にも『ノー』でした!

火葬炉の温度と骨の変化

火葬場の火葬炉は最大でも約3,000度。しかし、この高温でも骨は完全に粉にはならず、小石ほどの大きさで残るそうです。

さらに、通常の火葬温度はこれよりもずっと低く、実際に棺に入れた果物や野菜が“生焼け”で出てくることも。例えば、火葬場の職員さんとこんな会話をしたことがあります。

「佐藤さん、今日はカボチャが焼けてるわ」

「どうりで炉から香ばしい匂いがするね~」

ちょっとシュールですが、火葬場の裏話としてはよくあることなんです。

骨は意外と頑丈!

実は骨は非常に頑丈で、高温にさらされるとガラス質のように固まってしまいます。この性質は、歴史的にも証明されています。

  • ポンペイ遺跡:火砕流によって灰に埋もれた人々の姿がそのまま残っていた。
  • 原子爆弾の爆心地:ガラスは溶けても形が完全には失われなかった。
  • 溶鉱炉の中:もし人が落ちても、骨は完全に消えずに残ることがある。

映画『ターミネーター』ではシュワルツェネッガー演じるT-800が溶鉱炉に沈んでいきましたが、もし彼が人間だったら、骨だけは残っていたかもしれませんね。

海洋散骨と“粉ひき”の秘密

近年、お墓を持たない選択肢として「海洋散骨」が人気を集めています。しかし、散骨にはルールがあり、お骨の形状が判別できないようにすることが必須。では、どうするのか?

答えはシンプル。お骨を“ゴリゴリ”と粉砕するのです!

専用のミル(コーヒー豆を挽くような機械)で細かく砕き、パウダー状にします。その粉を水に溶ける紙で包み、海へ流すのが一般的な方法です。

ハワイの海洋散骨はロマンチック?

ちょっと夢のある話をすると、ハワイでは海洋散骨が盛んに行われています。しかも、ハワイ州では散骨可能なエリアが指定されており、そこではコミュニティーで故人を送り出す文化があるのです。

「先に行ってらっしゃい!」

そんな感覚で、歌や踊りとともに故人を見送ることも。しかも、通りがかった旅行者まで自由に参加OKという自由な雰囲気!

さらに、ハワイの海洋散骨は現地住民でなくても可能なので、日本人の間でも密かな人気となっています。


いかがでしたか?

火葬に関する意外なトリビア、少しでも楽しんでいただけたら幸いです。これからも面白い情報を発信していきますので、お楽しみに!