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ご遺体のお医者さん

2023.08.16 コラム

棺桶ダンスとな?

こんにちは、遺体感染管理士のエンゼル佐藤です。
何とも衝撃的なタイトルですが、ふざけている訳でもなくちゃんとした葬送に関するお話です。
3年前くらいから、ネット上でこのキーワードがバズっていたらしく、何だろう?と検索してみて少々、衝撃を受けましたね。
まあ、お葬式を悲しい事象と捉えない国の風習は珍しい話ではありません。
このタイトルの内容はガーナという国での葬送の様子をYouTube動画にアップしたところ、ネットミームになったみたいですね。

ガーナという国はで死後は新たな世界へ旅立つ事と捉えていて、さようならとお別れする気持ちより、故人の新たな旅立ちを祝福するという考えがあるそうです。
なので、賑やかな音楽やこんな風に棺桶を担いで激しいダンスパフォーマンスで、送り出すセレモニーが行われるみたいです。
では、その動画のリンクを貼りますね。

死を悲しまない国は何もガーナだけではなく、日本人が大好きなハワイでも実は死は悲しいと捉えない葬儀もあるのです。
もちろん、悲しいと思う人が居ない訳ではありませんよ?
しかし、ハワイでは州の法律で海洋散骨が認められていて、海に遺骨を撒く時は浜辺でまるでバーベキューパーティーみたいな状態で、親戚・友人・知人・あるいはそこに通りかかった観光客まで混ざって、賑やかに葬儀をするそうです。
故人が好きだった花を飾り、音楽を鳴らして思い出を語り、いつかは自分たちも後から行くよと、遺骨を撒く船が出る時には行ってらっしゃいと送り出すそうです。

この海洋散骨は、国籍が無くとも出来るそうでハワイが好きだった日本人でもOKなのだそうです。
近年、日本でもこの請負をする葬儀社が出来てきて、散骨ツアーみたなものもあるそうです。

ガーナの宗教

ガーナの面積は23万8538マイル(陸マイルは約1.6キロ)で、人口は2200万人。
人口の69%はキリスト教徒で、16%がイスラム教徒、15%が伝統的な土着信仰や他の宗教団体を信仰しているそうです。
この棺桶ダンスをするのはレアなケースか、それとも少数の土着宗教なのかは、確実な情報はありませんので、ここでは言及を避けますが、死を怖いとか悲しいと捉えないのは、けして悪い事では無いと、自分的に思います。