• カテゴリ

  • キーワードで探す

遺体修復士の備忘録

2022.03.2 終焉の場での豆知識

2025年版最新の黄疸メイクはどうしたらいいの?

【死後の黄疸メイク】自然な肌色を再現する方法とプロのテクニック

こんにちは、遺体修復士のエンゼル佐藤です
今回は、よく質問をいただきました「死後の黄疸を目立たなくするメイク」について詳しく解説します。

黄疸は、肝臓や胆のうの病気が原因で起こることが多く、死後にも肌の色が黄色くなることがあります。

しかし、黄疸のカバーは死化粧の中でも難易度が高い分野です。

そこで今回は、より自然に仕上げるためのテクニックやコスメ選びを詳しく解説していきます。


黄疸メイクの基本:なぜ黄色は隠しにくいのか?

色には「三原色」と呼ばれる**青緑(シアン)、赤紫(マゼンタ)、黄色(イエロー)**があります。この三原色は、どの色を混ぜても作れない「原色」です。

特に黄色はカバーが困難な色で、市販のファンデーションを一色だけ塗ると黄疸の下地が浮いて見えてしまう事があります。

さらに、市販のファンデーションの色展開は主に5色程度(ライトオークル、ピンクベージュ、オークル、イエローベージュ、ナチュラルベージュなど)しかなく、黄疸の色を完全に見えなくするのは難しいのが現実です。

そのため、黄疸を目立たせることなく、「コントロールカラー」を使ったベース作りが重要になります。


死後の黄疸メイクの手順

1.肌を清潔にする&保湿を徹底する

故人様が病院などでお過ごしの期間は入浴などが出来ていない事が多く、肌が汚れていることが多々あります。
汚れを落とし、しっかり保湿することで化粧のノリが良くなります。

おすすめの拭き取り化粧品

  • 女性向け:〇オレのヒアルロン酸入りコットン
  • 男性:ギャ〇ビーのフェイス用シート

また、産毛を剃ることでファンデーションが均一に密着しやすくなります。

2.黄疸をカバーするコントロールカラーの選択

黄疸色を消すには、黄色の補色である「赤系のコントロールカラー」を使います。

最終的に肌色にする為には、ベースを「オレンジ色」にする事が理想的な色になります。

おすすめのカラーレイヤリング

  1. 黄疸の黄色を赤系のコントロールカラーでオレンジ色に近づける
  2. その上から故人の生前に近い肌の色の下地カラーを乗せる
  3. 最後に油分の多いクリームファンデーションなどで仕上げる

この手順で進むことで、より自然な肌色を再現できます。

3. エアブラシを使った広範囲カバー

顔だけでなく、首元(デコルテ)も黄疸が見える場合があるため、首元の目に見える部分にもメイクする必要があります。

私は、厚塗りにならないようなエアブラシを使って赤みのあるリキッドタイプの下地を乗せる方法を採用しています。

この方法なら、黄疸が強い方でも自然な仕上がりになります。


100均コスメで黄疸メイクは可能か?

実際に100均のコスメを試してみましたが、結果は惨敗でした…。

理由は以下の通りです。
☑ 100均のファンデーションは生体用なので水分が多く、ご遺体の乾燥した肌にはなじまない
☑ パウダーファンデーションは皮膚の水分を吸収し、化粧崩れを起こしやすい☑ オレンジ
色のチークは使えたが、ファンデーションが黄疸を隠しきれなかった

したがって、黄疸をカバーするには、油分が多いクリーム系のファンデーションを使うのがベストです


プロが使う「エンバーマー専用化粧品」

私は、黄疸メイクにはアメリカの「ダッジ社」のエンバーマー専用顔料を使用しています。

ダッジ社の顔料は
✅油分が多く、ご注文の乾燥した肌にもなじみやすい
✅混色ができるため、故人の肌色に合わせてオーダーメイドの色を作れる

というメリットがあります。

ただし、
⚠海外製品特有の独特な臭いがある
⚠価格が高いため、個人での購入には向かないような扱いもあるため、
使用する際は注意が必要です。


【まとめ】死後の黄疸メイクのポイント

黄疸のカバーには「赤系のコントロールカラー」+「オレンジ色」の下地が必須
☑100均コスメは黄疸メイクには不向き。油分の多いファンデーションを使う☑エアブラシを使う
厚塗り感がなく、自然な仕上がりになる
エンバーマー専用化粧品は高品質ですが、臭いが気になるため注意

また、化粧前の保湿ケアとして、フェイスパックを使うのもおすすめです
ご安心して「気持ちよさそう」「リラックスして見える」とご好評をいただくことが多く、自然なツヤ感が出るのでメイクの仕上がりが良くなります。

「お別れの瞬間、ご遺族が安心できる表情に」
死後の黄疸作りは難しいですが、正しい知識と技術があれば、生前の自然な表情を再現できます。


🔗 【関連情報】
黄疸メイクや死化粧について、さらに詳しい情報を知りたい方は、こちらの記事もご覧ください!

【終焉の総合プロデューサー】
他の死化粧テクニックを読む

以上、遺体修復士のエンゼル佐藤でした。
次回の記事もお楽しみに!