2019.09.27 豆知識
2024年版ご遺体の目が閉じなくて困ったら
こんにちは、遺体感染管理士のエンゼル佐藤です。
よくあるご相談に、ご遺体の目が開いていて閉じてくれない。
閉じる事ができない。
そんなご相談があります。
生きている人でも、目を開けて寝ていたら怖いですよね?
ここでは、遺族でもできる遺体の目の閉じ方をご紹介します。
まずは目薬をさしてみよう!乾燥で目が開くケースは多いのです
まず、一番に目が閉じない原因が『乾燥』なんです。
目の表面が乾いてしまって、マブタが下がらない状態が結構あります。
そんな時は、手持ちの『目薬』をさしてあげる事で解消するケースがあります。
どんな目薬でもOKです。
ドライアイ用でも白内障用でも、目に保湿できればOKです。
目にさして、潤ったらそっとマブタを閉じてみてください。
意外とそれで解消するケースは多いのです。
それなら、誰にでもできますよね?
湿り過ぎて目が閉じない事もあるのです
そんな時は、綿棒で拭く
次に、その逆のケース。
目が湿り過ぎても閉じてくれない事もあります。
水分でマブタがツルツル滑って、開いてしまケースです。
そんな時は、綿棒でそっと目の表面の水分を拭ってみてください。
適度に摩擦ができると、それで目が閉じてくれるケースもあります。
ここまでなら、誰にでも出来ると思います。
それでも閉じないのは、痩せた状態が酷くて物理的の閉じない事が考えられます。
そうなると、眼球の裏側に脱脂綿を入れるなどの処置が必要となり、専門的な技術が必要になります。
葬儀屋さんは儀式のプロでご遺体の処置のプロでは無いのです
よく、ご遺体でトラブルが起きたら葬儀屋さんに相談しようと思われますよね?
しかし、本来は葬儀屋さんは儀式のプロで遺体処置の専門家ではありません。
『一級葬祭デレクター』という資格を聞いた事がある人もいるでしょう。
しかし、この資格は『葬儀』をプロデュースする資格で、資格試験の内容に遺体処置についての項目は一切ありません。
一級葬祭デレクターの資格が無くても、葬儀屋さんはやれます。
別に無資格という事では無いのですが、サービスの質の向上の為にこの資格はつくられたので、保持している方はより質の高い葬儀をプロデュースできるという目安になります。
しかしながら、遺体の処置については学んでいないのです。
ネットで検索すると「遺体 目が閉じない」で検索すると、ヤフー知恵袋とかが出てきます。
その中に葬儀社さんのスタッフか納棺師さんらしき回答に「接着剤」で目を閉じたって回答があり、びっくりしました!
実は私も関わった葬儀でご遺体に接着剤が使用されたケースがありました。
ヤフー知恵袋のリンクを貼りますね。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1082868440
接着剤なんてご自分の家族にも平気で使えるのでしょうかね?
私は絶対に嫌なので、接着剤を使わない方法を学びました。
そんな事をしなくても、原因をよく見れば解決方法はあるのです。
そもそも、接着剤を使うのはエンバーミングをする場合に、時々される手法なんです。
しかも、それは分からないレベルでの施術で違和感はありません。
私が見たのはあからさまに、着けた!って違和感のある状況でした。
『これって、接着剤を使いましたよね?』
そう、問うと
『いや、、それはウチじゃ無くて病院の看護師がやったんだ!』
と、非常に苦しい言い訳をしていました。
認めないどころか、やってもいない他人に責任転換する、悪質な葬儀屋でした。
しかも、一級葬祭デレクターの資格あり。
これは、人としての倫理感の問題かと思います。
まとめ
ご遺体の目が閉じなくて困った時、目薬をさしたり
綿棒で拭き取る方法はぜひともやってみてくださいね。
そして、大抵の葬儀屋さんって儀式の専門家で遺体処置には無知だと思ってください。
無論、ちゃんと学んで理解している極少数の葬儀社さんもおられます。
しかし、故人のお身体をお預かりした段階で、見た目のケアの申し出や相談を受けてくれない葬儀社さんは無知だと思ってよいかと。
遺体の処置には医学的な知識が必要で、お困りの場合はそれを学んだ専門家に依頼しましょう。
別に接着剤で、全然OKって方は別ですけどね?