2019.09.27 終焉の場での豆知識
2025年版最新 ご遺体の目が閉じなくて困ったら

ご遺体の目が閉じない原因と対処法|専門家が教える正しいケア方法
こんにちは。遺体修復士の「エンゼル佐藤」です。
遺族の方からよく聞かれるご相談のひとつに、
「故人の目が閉じない」「まぶたが下がら無い」
というお悩みがあります。
確かに、生きている人でも目を開けたままで眠っていたらちょっと不安ですよね。
今回は、医療・人体構造の専門的な視点から「遺族の方でもできるまぶたの閉じ方」をご紹介いたします。
なぜご遺体の目が閉じないのか? 〜主な原因と対処法〜
原因①:目の乾燥によってまぶたが閉じなくなっている
ご遺体のまぶたが閉じない最も多い原因の一つが「乾燥」です。 死後、まばたきの機能が失われるため、目の表面は急速に乾いていきます。 乾燥が進むとまぶたがひっかかり、自然には閉じなくなってしまいます。
【対処法】目薬をさして潤いを与える
市販の目薬(ドライアイ用・白内障用など何でもOK)を使って目を潤してあげましょう。目薬をさした後、しばらくしてから優しくまぶたを閉じると、すっと閉じる場合が多いです。
※目薬が無くても、生理食塩水や人工涙液などの保湿剤でも代用可能です。
原因②:目の表面が湿りすぎて滑ってしまう
反対に、目の周囲が湿りすぎている場合も、まぶたが滑って閉じにくいことがあります。これは、湯灌や保冷処置の際などに起こりやすい現象です。
【対処法】綿棒で軽く拭いてみる
清潔な綿棒を使い、まぶたや目の表面の余裕のある水分を優しく拭きましょう。 適度な摩擦でまぶたが閉じる事があります。
上記を試しても閉じない場合はどうしますか?
お身体の痩せ過ぎによって眼球が落ちている場合や、瞼の皮膚が足りない場合は、物理的にまぶたが閉じないこともあります。
このようなケースでは、眼球の後ろ側に脱脂綿など挿入して、眼球を持ち上げるなどの特殊な処置が必要になります。
葬儀社に相談すれば対応してもらえるのですか?
多くの方が「葬儀のことは葬儀社に相談すれば大丈夫」と考えられるかと思います。
一級葬祭ディレクターの資格について
「一級葬祭ディレクター」という資格がありますが、この資格は葬儀の進行や式典の運営を行うためのものであり、遺体の取り扱いや医療に関する衛生内容は一切含まれていません。
つまり、葬儀社がこの資格を持っていたとしても、「遺体の保安や冷却・修復の専門家である」という保証にはならないのです。
接着剤で目を閉じる?
インターネット上では、「接着剤を使ってまぶたを閉じた」という例が見られることがある。
こちらのYahoo!知恵袋で投稿されています:
👉 「とりあえずの目を開けているので接着剤を使った」という投稿
接着剤の使用は最終手段?本来は専門技術が必要
エンバーミングなど、特殊な行為の一部で目立たないように使用する場合もあります。しかし、一般的なご遺体の処置の際に接着剤を使うのは、倫理的・衛生的に問題があります。
葬儀社が無断でそのような対応をしていた場合は、納得できる説明を求めるべきです。
まとめ|正しい知識で、大切な人を穏やかに見送るために
- ご注文のまぶたが閉じない原因の多くは「乾燥」または「湿りすぎ」
- 目薬や綿棒で正しく対処することで、多くのケースは改善可能です
- 無理な処置(接着剤の使用など)を避け、専門的な対応が必要な場合は専門家へ
- 葬儀社=遺体の死後処置の専門家ではないことを知っておくことが大切
故人を美しく、穏やかに見送るためには、正しい知識と正しい対応が必要です。
ご不安な場合は、ぜひ対処に精通した専門家にご相談ください。